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厚生労働省が「大学生のための『キャリア教育プログラム集』」を開発、公表
厚生労働省では、キャリア教育プログラムの導入や拡充を図ろうとする大学等のために、職業情報やキャリア・コンサルティングのツールやノウハウなどを活かしたキャリア教育のためのプログラムを開発し、公表しました(平成26年度「キャリア教育プログラム開発事業」)。
開発されたのは、プログラム集のほか、付随するワークシート、インタビュー集、各大学の事例集。各大学の状況に応じて、アレンジして使うこともできます。いずれも下記の厚生労働省のホームページからダウンロードが可能です。
大学等におけるキャリア教育プログラム(厚生労働省ホームページ)
■大学生のための「キャリア教育プログラム集」
主として大学生を対象に、大学でキャリア教育を行う指導者用に作成したプログラム。「職業興味の理論と解釈」「職業レディネス・テストを使った自己理解」「職業の中の仕事を探す(課業分析を通じて)」「キャリア・シミュレーション(失業や長時間労働などの困難への対処シミュレーション)」など、計34本のプログラムが用意されています。
1プログラム当たりの所要時間が90分を目安に作成されており、大学の授業1コマで講座を設定しやすくなっています。プログラムの組み合わせは自由にできます。
グループワークやアクティブラーニングの方法を取り入れ、コミュニケーション能力や基礎的・汎用的能力の向上を図ることを目指したものとなっています。
●参考(「キャリア教育プログラム集」に取り上げられたツール)
・職業レディネス・テスト
・キャリア・インサイト
■大学生のための「キャリア教育プログラム集」に付随するワークシート
プログラム集のそれぞれのプログラムに対応しており、印刷してそのまま授業で使えるようになっています。
■若手・中堅・ベテラン社員へのインタビュー集
プログラム集で教材として活用する。「事務」や「営業」など、抽象的で大学生が理解しづらい職業や、「介護」「商社の仕事」など、今後ニーズが高まると考えられる職業について、各3世代(若手・中堅・ベテラン)の社員に行ったインタビュー。
【事例職業】
①一般事務の仕事、②営業の仕事、③介護サービスの職業、④情報処理・通信技術者、⑤製造技術者、⑥商社の仕事
■大学におけるキャリア教育プログラム事例集
職業情報を提供しつつ仕事理解を促したり、自己理解、ワークルールの理解を行っている、あるいは各種ツールを活用するなど、学生の適切な職業選択につながるような、独自の工夫のあるキャリア教育プログラムを導入している六つの大学へのインタビュー調査。
プログラムの配当年次・学期・総時間数・授業の構成などのほか、その背景となるキャリア教育についての考えや方針も紹介しています。
【大学事例】
宇都宮大学、広島大学、法政大学、京都産業大学、関西大学、九州産業大学