キャリアカウンセリングの様々な現場で
活躍される方々によるリレーコラム。

「職業安定広報」2008年1月号より

立教大学大学院ビジネスデザイン
研究科准教授
コオプ教育コーディネーター
小島貴子

 

 就職支援をしていると、相談者に次のような質問を受けることがあります。
「企業の中途採用基準が不明瞭で、どのように応募したらよいかわからない」
「自分の能力をどう表現したらよいのか、自信がない」
このような時には、就職支援者として、次の順番で相談者に対して向き合っていきます。

1. 「中途採用の目的」を説明
まず、相談者に対し、企業が中途採用を行う場合にどのような目的が考えられるかを説明しましょう。
一般的には、「欠員補充」、「増員計画」、「新分野への参入補強」の3つが多いようです。
ただし、採用の目的はそれぞれであっても、企業が応募者のことで一番知りたいと思っているのは、「どのような能力を発揮できるのか?」、「その能力はどのように培ってきたのか?」、そして「ウチの会社に馴染んで働けるか?」であると考えられます。
それだけに、2でご説明する、応募者自身の能力を企業に対して的確に表現するためのサポートは、とても大切な作業といえます。

2. 「働く能力」の整理
次に、(1)から(3)の順番に、相談者自身の能力を企業に対して的確に表現するための具体的なサポートを行いましょう。
(1)相談者のこれまでの経験と、転職先で求められる能力(実際の業務の予測)との共通項を洗い出す作業を行う。
共通項が思い浮かばない場合には、下記の<働く能力整理シート>を使って、相談者に当てはまる項目にチェックしてもらう。
(2)(1)の具体的な中身について、相談者自身の経験等をもとに、より詳細に書き出してもらう。その際、実績や数字だけで示すのでなく、これまでの職場においてどのような局面に向き合い、工夫をしてきたのか、そしてそれらがどのような結果に結びついたかを書き出してもらう。
(3)転職後、(2)の経験を生かし、自分がどのような働き方をし、会社に貢献したいと思っているかについて、言葉にしていく作業を行う。

以上を整理すると、仮に異業種からの転職であったとしても、前職での経験を活かした応用が可能となり、転職可能性が十分に広がります。


 
戻る 次へ

一覧に戻る