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職業訓練用教科書

機械製図 基本と応用〈第2版〉

表紙画像
151507
東京都市大学 名誉教授 平野重雄 著


B5判・368ページ
定価 2,200円(本体 2,000円)
1部送料 360円
ISBN978-4-87563-430-0
平成28(2016)年4月 初版発行
令和4(2022)年3月 第2版発行

設計製図が高度にコンピュータ化された今、さらなる応用へと進んでいくためには、製図の基本、図面を読み込む力が必要である。また規格を学んだだけでは"よい製図"ができない。本書では、製図規格はもちろん、製図の本質・極意についても解説。

これから機械製図を学ぼうとする方はもちろん、すでに設計製図の仕事に携わっている方、図面から情報を得てそれを活用する様々な分野の方のための、機械製図の基本から応用までを学ぶことができる一冊。


―新しいものを創り出すためには、設計者が構想を練り、計算し、それを設計図にまとめる。そして、作り手に、その事柄を間違いなく伝える。製図とは、最も簡便な方法で、設計の意図を正確・完全・迅速に、使用する作業者に理解できるよう伝達する「工業の言葉」である―

第1章 製図とは

1.1 図面と製図のもつ意味

1.2 製図に関わる規格

国際規格と日本工業規/機械製図規格の変遷

1.3 図面に関する用語

1.4 製図道具と使い方

製図板・製図器/製図機械

第2章 画法幾何学

2.1 平面画法

直線と角に関する画法/円に関する画法/円すい曲線/その他の曲線

2.2 立体画法

投影法/点・線・面の投影/立体の投影と切断/立体の相貫と展開

第3章 機械製図

3.1 図面の大きさと様式

図面の大きさ/図面の様式/図面の折りたたみ方

3.2 尺 度

尺度/尺度の表し方/尺度の記入

3.3 線

線の種類/線の太さ/線と線の間のすきま/重なる線の優先順位

3.4 文 字

漢字および仮名の大きさ/ラテン文字と数字/文章表現/文字の線の太さと大きさ

3.5 投影図

投影法/第三角法/第一角法/矢示法/その他の投影法

3.6 図形の表し方

投影図の表し方/補助となる投影図の表し方/断面図示法/図形の省略と慣用図示法

3.7 寸法記入法

寸法の単位と寸法数値/一般原則/寸法の記入法/寸法数値の記入法/寸法の配置/寸法補助記号/キー溝の表し方と寸法記入/こう配とテーパの記入法/鋼構造物などの寸法表示/薄肉部の表し方/寸法記入の簡便法/寸法記入上の注意事項/外形図の寸法の指示/照合番号/図面内容の変更

第4章 製図に関連する各種の規格

4.1 寸法公差とはめあい

用語の意味/穴と軸の寸法区分/公差の等級と基本公差/公差域の位置/公差域クラス・公差付き寸法の表示/多く用いられるはめあい/寸法許容差とその見方/普通公差

4.2 長さ寸法と角度寸法の許容限界記入方法

長さ寸法の許容限界の指示方法/角度寸法の許容限界の指示方法/組み立てた状態における寸法の許容限界の指示方法/記入上の一般事項(参考)

4.3 幾何公差

幾何公差の必要性/幾何公差の種類と記号/幾何公差の図示方法/普通幾何公差/最大実体公差方式

4.4 表面性状の図示方法

表面の粗さと表面性状/粗さパラメータ/表面性状の図示記号

4.5 部品のエッジの図示方法

用語の意味/図面指示方法/センタ穴の簡略図示方法

4.6 材料記号

鉄鋼材料の表し方/非鉄金属の表し方/金属材料記号

4.7 溶接記号

溶接継手/溶接部記号の意味/溶接記号の記入方法/溶接記号の記載例

第5章 主要な機械要素の図示方法

5.1 ねじ

ねじの製図/ねじの表し方

5.2 締結部品

ボルト・ナット/小ねじ・止めねじ/ボルト穴径とざぐり径/座金/キーとキー溝/ピン/止め輪/ローレット目

5.3 軸と軸継手

軸/軸継手

5.4 軸  受

転がり軸受の形式と種類/転がり軸受の呼び番号/転がり軸受の図示方法/すべり軸受

5.5 歯  車

歯車について/歯車の図示方法

5.6 Vプーリとスプロケット

Vベルト伝動/チェーン伝動

5.7 ば  ね

コイルばねの図示/重ね板ばねの図示/その他のばねの図示(ねじりコイルばね,トーションバー,スタビライザ,竹の子ばね,渦巻きばね,皿ばね)/ばねの幾何公差の図示例

5.8 配管製図

正投影図による配管図/等角投影法による配管図

5.9 各種製図用図記号

第6章 CAD機械製図

6.1 CAD機械製図の規格について

6.2 CAD製図の規格の内容

適用範囲/一般事項/図面の大きさと様式/線/線の表し方/文字と文章/尺度/投影法/図形の表し方/寸法の記入/寸法の許容限界/幾何公差/表面性状/金属硬さ/熱処理/溶接指示/照合番号 

6.3 CAD用語

第7章 生産に直結する製作図の描き方

7.1 部品図作成の手順

7.2 表題欄

7.3 照合番号

7.4 部品表

7.5 質量計算

第8章 機械のスケッチと製図

8.1 機械のスケッチ

スケッチ製図の描き方

8.2 スケッチ製図での等角投影

等角投影の基本的な描き方/基本的な描き方の応用

8.3 スケッチ製図の重要性

第9章 図面管理・図面変更・検図

9.1 図面管理について

9.2 図面管理の内容と分類

9.3 図面番号

一連番号方式(ユニバーサルシステム)/体系番号方式(コーテッドシステム)

9.4 原図の管理

9.5 複写図の管理

9.6 図面変更

変更手続き/図面の訂正・変更の仕方

9.7 検  図


演習問題

演習問題の解答

図面集

索引