2026.7.15New
キャリアセンター通信
卒業・就職≠ゴール:「共育(ともに学び・育つ)」
はじめに
本学は1946年11月15日、豊橋市に中部地区唯一の旧制の法文系大学として建学され、本年は創立80周年にあたる。「世界文化と平和への貢献」「国際的教養と視野をもった人材の育成」「地域社会への貢献」が 建学の精神である。名古屋キャンパス(5学部・大学院6研究科:名古屋市中村区)、車道キャンパス(法科大学院:名古屋市東区)、豊橋キャンパス(2学部・短期大学部)にて教育研究を行っている。これまで、16万におよぶ卒業生が企業、官公庁、芸術文化、スポーツなど、多様な領域で活躍している(「大学の人材育成力ランキング2025-2026」にて総合ランキング全国1位の評価を得た。『日経キャリアマガジン特別編集 価値ある大学 就職力ランキング 2025-2026』(2025年6月11日、日経HR))。

1 「生きる・働く・学ぶ」をつなぐ
「愛知大学・包括的キャリア形成支援システム(CISA)」(2011制定:2025改訂)を導入し、学生の学びや成長を叶える4つのフィールド、①学士課程教育、②キャンパスライフ支援、③キャリア・パスファインダ(ライフ・キャリアデザイン・進路支援)、④地域・社会連携、これらを連動させ、1年次から4年次まで体系的・全学的に実施することにより、望ましい職業観と社会人スキルを備えた自立・自走型人材を育成する包括的な取り組みである。
4年間のトータルサポートを具現化するコンセプトとして、学生をど真ん中に据えたキャリア・パスファインダ「Futurum」(フトゥールム、「未来」を意味するラテン語)を創出した。ライフ・キャリア・パースペクティヴを形成することを主眼に、学生が1年次から社会や実業界を知り、理解を深め、様々な体験と気づきを通して、主体的に進路を決定する能力、職業意識ならびに社会人力・人間力、国際理解力を伸ばす。「生きる・学ぶ・働く」を考え、行動する契機とする。これにより、産学官および社会が連携、共働・共鳴・共創して、次世代を担う人を育てる試みである。
2 進路支援とライフ・キャリア教育
進路支援では、「なっとく就活」をコンセプトに、ガイダンスや業界研究・企業研究フェアや面談や就活ゼミ、さらには学生相談室と連携し、障がいのある学生に向けた「多様なサポートを知る:働く×支援」、就労移行支援事業所の協力を得た「ミニ就活講座(全3回)」などを実施している。
正課では実業界との連携科目を含めたキャリアデザイン特殊講義や総合科目を、正課外では「Learning+」(PBL:課題解決型学習、全学年対象)、「Career Field(CF)」(低年次)、「Ai-CONNEX」(ライフ・キャリアコミュニティ)の3事業を、入学時から展開する。「CF」プログラム経験学生からなる学生サークル(Career Field Leaders:キャリア支援課公認)が、その企画段階から参加する運営体制を構築した。学生と各界で活躍する卒業生や社会人とをつなぐ「Ai-CONNEX」は、年会・総会(5年1期)にて、進路決定をした4年生50 名に「キャリアアドバイザー」を委嘱する。会員相互の交流や年度テーマ講座(入職前教育、安全運転講座、税金・FP 理解、メタバース体験、ピックルボール交流会)などを開催している。
この他にも、「愛大米」プロジェクト(名古屋市「市民水田」および「豊根村いただきファーム」における稲作体験、「四谷の千枚田から見る地域課題解決プロジェクト!」)では、その収穫米の一部を福祉協議会、児童養護施設、子ども食堂などに寄贈する。本学同窓会・卒業生と連携した「東京スタディーズ」(本学東京霞が関オフィス)・「関西スタディーズ」なども行っている。
かかる産学官・小中高大・社会連携事業は、主として人材・人財育成に関する部局間協定を個別に締結し、また「ナゴヤキャリアタイムサポーター」に登録することにより、着実に実施している。
おわりに
学生が児童・生徒、そして卒業生、教職員および実業界・官公庁とゆるやかに共働・共鳴・共創する「共育(ともいく)」プロジェクトを引き続き推進する。地元伝統校として正課と正課外でのライフ・キャリア教育事業を整備し、100 周年に向け、Ai-CONNEX 事業による共創空間(「Career Centre.One 2046」構想)という新たな学びの場を構築しているところである。
愛知大学・愛知大学短期大学部Webサイト