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Vol.9-3

『職業安定広報』2007年2月号より

キャリアカウンセリングの様々な現場で活躍される方々によるリレーコラム。

WEBカウンセリング事例

竹上晋太郎氏 画像

(有)エイチ・エヌ・シー
取締役

竹上晋太郎

 WEBカウンセリングの事例をご紹介したいと思います。ただ、キャリアカウンセラーとしての守秘義務がありますので、ご紹介する事例はこれまでの相談事例を元にアレンジしたものにさせていただきます。


・相談内容(初回)
こんにちは。自分の将来に非常に不安を感じています。仕事をしていてもおもしろくありません。私はキャリアコンサルタントの仕事に興味があり、将来はそっちの方面で仕事をしたいと考えています。どうしたらいいでしょうか?
・回答内容(1)
こんにちは。将来に非常に不安を感じるということで今の仕事を続けるかどうかいろいろと思案されているのでしょうね。キャリアコンサルタントの仕事に興味があるとのことですがどんなところに興味を持たれたのかもう少し教えていただけますか。

・相談内容(2回目)
お返事ありがとうございます。私がキャリアコンサルタントの仕事に興味を持ったのは人の役に立てると考えたからです。自分は人の役に立つことをしたいと思っていたのですが、今の仕事ではそんな自分の思いを満足させるものはありません。
・回答内容(2)
お返事ありがとうございます。人の役に立ちたい思いを満たせるものとしてキャリアコンサルタントに興味を持たれたのですね。では、将来的にキャリアコンサルタントになるためにお考えのことは何かありますでしょうか。次回のお返事で教えてください。

・相談内容(3回目)
将来的に考えていることですか……。キャリアコンサルタントの方からあらためて問われてみて、自信を持って答えられるだけのものが自分の中にないことに気づきました。また、将来的にキャリアコンサルタントとして仕事をやっていくために今の自分ができることは、まず目の前の仕事の中で身に付けられるものをしっかりと身に付けることのように思います。将来のキャリアコンサルタントの仕事のためにも今の仕事をきっちりとできるようになりたいと思います。どうもありがとうございました。
・回答内容(3)
ご自身なりの答えが見つかったようですね。まずは、ご自身の出した答えを信じて進んでいただければ良いと思います。私は陰ながら応援させていただきます。今後のご活躍を期待しています。

 今回のケースは短く分かりやすくアレンジしたものですので、実際のWEBカウンセリングではもっと長い文章のやりとりをしています。
 今回の事例のようにキャリアカウンセリングを通じて、クライエントが自問自答するようになり自分なりの答えを導き出せるような関わりができると良いのではないでしょうか。
 私は1人でも多くのクライエントが自立できるよう、今後もWEBカウンセリングの質を高めていきたいと思います。