2026.1.15New
キャリアセンター通信
自主性を重んじた自己成長の促進
~ 一人ひとりを大切にする伝統と、社会との接点の創出 ~
同志社女子大学は1876年、京都の地に同志社の創設者・新島襄、妻・八重らによって設立された。「キリスト教主義」「国際主義」「リベラル・アーツ」に基づく伝統と柔軟な変革の歴史を持ち、現在では学生数6,200名を擁する女子総合大学へと発展し、多様な人材を輩出している。

1 本学におけるキャリア支援
本学キャリア支援部の役割は、女子大学としての長い歴史の中で醸成された学生一人ひとりを大切にする支援と、学生と社会が接触できる機会を提供することによって、個々の自主性を重んじた自己成長を促進することにある。
具体的には、1年次から段階的に履修できるキャリア教育科目を設置し、加えて各年次にふさわしいガイダンス及びセミナーを年間約50種180講座余り展開し、就活における基本的な知識・スキル等の習得機会としている。
Mass型のガイダンスの受講だけでは、自己分析等の作業をうまく進めることができない学生たちのために、20~30人くらいのクラス単位でゼミ形式の演習も実施している。
2 一人ひとりに寄り添う個別指導
最終的には学生個々のニーズはすべて異なるため、それぞれの想いに伴走するための個別指導を最も重要な支援と位置づけている。採用活動時期の早期化・分散化に伴い、学生の活動時期も多様化している中、個別指導に求められる役割も幅広くなってきている。
本学では企業などの出身者をキャリアアドバイザーとして直接雇用し個別指導を行っている。航空会社のCA、企業の人事担当者、広告代理店のマーケッター、学校教諭といったキャリアを持った6人が通年で個別相談に対応しており、企業(社会)人経験に裏打ちされた指導によって学生たちが社会に興味を持つ仕掛けづくりの役割としても機能している。
3 学生と社会をつなぐ様々な施策
(1)キャリアカフェ
社会で活躍する女性のロールモデルに学生が触れる機会として、本学OGなどと学生がざっくばらんに語り合う「キャリアカフェ」を年に数回開催している。昨年からは就職以外の進路選択の一つとして、起業家セミナーも本イベント内で実施している。
(2)企業との連携
大企業の支店が多い京都という立地を生かし、大塚製薬株式会社京滋北陸支店や株式会社JTB京都支店の協力を得て課題解決型授業(PBL科目)を展開している。例えば「京都の関係人口を増やすためにどうすればよいか」といった実際の業務に根差した課題について学生たちがチームで解決策をまとめて企業担当者にプレゼンテーションする。本授業を通じて学生たちが主体性、協調性、課題発見解決力などを身につけることと併せて、実社会の課題を自分事として捉え興味を持つことで、自身のキャリア意識の醸成及びキャリアプランの形成に寄与することを期待している。
女子大学生の人気業種である航空業界とも連携事業を長年にわたって実施している。2007年には株式会社ANA総合研究所(ANA)、2016年からは日本航空株式会社(JAL)と連携協定を締結し、座学や空港での実地研修に加え、海外支店でのインターンシップ実習なども実現している。憧れだけで選択することが多かった航空業界であるが、進路決定時のミスマッチを回避することにも貢献している。
(3)キャリアサロン
卒業後もOG対象の異業種・異職種交流会「キャリアサロン」を東京や京都・大阪で定期的に開催している。社会人としてのキャリア形成に資する講演会や卒業生同士の交流会を通じて、個々が抱える課題を共有し、課題解決のみならず新たなビジネスチャンスを創出する場として機能している。
本学の教育理念に基づく人格形成において「ゆるぎない良心を育み」、将来を見据えた「しなやかな生涯設計の礎」を築き、環境変化のスピードが速くなる世界に順応しつつも、変わらない本質を大切にし「ゆたかな世界づくりに寄与する女性」として社会に貢献し得る人材をこれからも輩出できるよう、キャリア支援施策の継続的な改善に取り組んでいきたい。