Vol.27-1
キャリアカウンセリングの様々な現場で活躍される方々によるリレーコラム。
変化する学生の就職活動とキャリア支援

株式会社キャリアボット 代表取締役社長/株式会社岡崎人事コンサルタント 取締役社長/東京都立産業技術大学院大学 特任准教授
岡崎浩二
私は人材業界を経て、現在は大学教員及びキャリアコンサルタントとして学生の就職・キャリア支援に携わっています。主に大学生に向けて、キャリアカウンセリングや年間100回以上のセミナー・ワークショップを行っています。最近では、最新のテクノロジー(AIやチャットボット、メタバースなど)を活用したキャリア支援も行っています。
このコラムでは4回に分けて、コロナによる就職・キャリア支援の変化や新しい取り組みについて紹介していきたいと思います。
コロナ禍とその影響
私たちが目の当たりにしたコロナ禍は、社会全体に多くの変化をもたらしました。特に、学生たちの学生生活における変化は顕著でした。オンライン授業が主流となり、学生たちは自宅からの授業参加という新しいスタイルに慣れる必要がありました。この変化は、学生たちの学びの質やモチベーション、さらにはコミュニケーションスキルにも影響を与えました。
就職活動においても、大きな変化が生まれました。対面での企業説明会やインターンシップが一時的に中止となり、オンラインでの面接やグループディスカッションが普及しました。しかし、最近ではコロナの影響も徐々に落ち着きを見せ、学生たちは再び対面の授業や実際のオフィスでのインターンシップの機会を得るようになってきました。
このような変動の中で、学生たちが直面する課題も多様化しています。オンラインと対面、この2つのスタイルをうまく組み合わせ、効果的なキャリア形成を目指す必要があります。
私たちキャリアコンサルタントとしての役割も、この変化に対応していく必要があります。今回は、コロナ禍における就職・キャリア支援において、私が特に大事にしていることや取り組んできたことを紹介したいと思います。
学生中心のキャリア支援
①学生の立場で考える
キャリア支援のスタンスとして、まずは学生の視点に立ち、学生が直面している問題やニーズを理解しようとします。学生が抱える不安や疑問に真摯に向き合い、自分のキャリアに自信を持てるような支援を徹底的に考え、提供します。
②キャリアセンターを利用しにくい学生へのサポート
キャリアセンターを利用しにくい学生も存在しますが、そのような学生にもアプローチし、個別のニーズに合わせたサポートを提供します。チャットボットやチャットカウンセリング、匿名で利用可能なオンライン相談会など、学生が自分のペースで情報を得られるように工夫します。
③就活に前向きでない学生へのアプローチ
中には就職活動に前向きでない学生もいますが、その背後には様々な理由があります。学生のモチベーションを高めるためにも、自己肯定感の向上や目標設定のサポートなどを行い、将来のキャリアに対して前向きな姿勢で取り組むよう促します。
テクノロジーを活用したキャリア支援
①新しいアプローチの試行
常に新たな方法やアプローチを模索し、テクノロジーを活用したキャリア支援を行うことで、学生に新たな価値を提供します。
②テクノロジーの活用
AIやメタバース、データ分析を駆使して、効果的なキャリアアドバイスやプログラムを開発します。学生だけでなく、キャリア支援に携わる教職員やキャリアコンサルタントにもテクノロジーの活用方法を指導し、効率化に貢献します。
このような取り組みを通じて、学生たちが社会の変化や新しい時代の要請に対応できるような、柔軟性と適応力を持ったキャリアを築くサポートをしています。次回のコラムでは、さらに具体的な新しいキャリア支援の取り組みや、最前線での現場の声をお届けする予定です。